解説大弐三位(だいにのさんみ)

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第58番
大弐三位
(だいにのさんみ)

ありま山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする


☆ ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする
★ ありまやま いなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 有馬山(現在の兵庫県神戸市)の近くの猪名の笹原(現在の大阪府北部を流れている猪名川の川辺)に風が吹けば、そよそよと音がしますね。そうよ。どうしてわたしがあなたを忘れたりするでしょう。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  しばらく逢わなかった恋人から、「わたしのことを忘れたのではないでしょうね」という手紙をもらったのに返した和歌です。笹原のそよそよという擬音と、返事としての「そよ(現代語だと「そうよ」)」を掛けた、機知に富みながらも可愛らしい和歌ですね。

小倉百人一首_作者タイトルについて  大弐三位は、本名を藤原賢子(ふじわらのけんし)といいます。この時代の女性にしては珍しく本名が伝わっています。父は藤原宣孝(ふじわらののぶたか)、母は『源氏物語』の作者で、第57番の歌人である紫式部(むらさきしきぶ)です。正三位大宰大弐(しょうさんみだざいのだいに)高階成章(たかしなのなりあきら)の妻となったので、大弐三位と呼ばれています。


注1)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

注2)女性は、本名すら伝わることも稀なので、正確な読み方もわからない場合が多いです。混乱を避けるため、女性の名前は一般的に音読みされます。訓読みが浸透している女性のみ訓読みも記すことにします。

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