解説前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)

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第66番
前大僧正行尊
(さきのだいそうじょうぎょうそん)

もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし


☆ もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし
★ もろともに あわれとおもえ やまざくら はなよりほかに しるひともなし


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 山桜よ。わたしがおまえをしみじみと懐かしく思うように、わたしのことも懐かしく思っておくれ。こんな山奥にわけいったいまのわたしには、おまえのほかに、この心のうちを知ってくれるひともいないのだからなぁ。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  修行のために、大峰山(現在の奈良県南部の山。吉野山や熊野山へ続き、古来より修験道が盛んでした。)へわけいった行尊が、思いがけず山桜を見たときに、感嘆して詠んだ和歌です。誰に知られることなく、美しく咲き誇る山桜に対する行尊の優しさと愛情がにじみ出ていますね。そして、人の心の通じがたさ、寂しさを感じている様子に、行尊の人生観を垣間見たような気がします。

小倉百人一首_作者タイトルについて  前大僧正行尊は、いまから900年ほど前の僧侶です。貴族の息子でしたが、12歳のときに出家し、宇治の平等院や比叡山延暦寺で勤めました。大僧正は僧侶の最高職です。「前の」とはその職を辞した、という意味です。多くの崇敬を集めた高僧でした。


注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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