解説鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)

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第93番
鎌倉右大臣
(かまくらのうだいじん)

世の中は つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも

☆ よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも) ★ よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのおぶねの つなでかなしも


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 この世が、ずっと変わらなければよいのになぁ。波打ち際を漕ぐ漁師の小舟が、引き綱を引いていく様子が、しみじみと心が動かされることです。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  『万葉集』の「河の上の ゆつ岩むらに 草むさず 常にもがもな 常処女にて(河のほとりの岩に苔が生えずいつまでも清らかなように、永遠の処女としてあって欲しいものです)」と、『古今集』の「みちのくは いづくはあれど 塩釜の 浦こぐ舟の 綱手かなしも(道の奥と呼ばれる東北地方は、どこも趣があるけれど、そのなかでも塩釜の浦を漕いでいく舟の綱手を引く様子は特に趣があるものだなぁ)」という二首の古歌を本歌取り(ほんかとり)しています。本歌のある和歌ですが、留まることをしらない世の中の変化への嘆きが、鎌倉の海辺に暮らす実朝によって、臨場感を持って詠みあげられています。

小倉百人一首_作者タイトルについて  鎌倉右大臣は、本名を源実朝(みなもとのさねとも)といいます。鎌倉幕府の第三代将軍です。鎌倉(現在の神奈川県鎌倉市)にいましたが、京都の文化に憧れ、この「小倉百人一首」を選んだ藤原定家(ふじわらのていか)に和歌を学びました。将軍職とともに、大臣の三番目の地位である右大臣にも任ぜられましたが、28歳の若さで、甥の公暁(くぎょう)に殺されました。


注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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