解説祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)

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第72番
祐子内親王家紀伊
(ゆうしないしんのうけのきい)

音にきく 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ


☆★ おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 噂に名高い高師の浜(現在の大阪府高石市にある浜)の大げさに騒々しく立つ波のように、浮気と名高いあなたに気をつけないと、波で袖が濡れるように、涙で袖を濡らすことになってしまいそうで困りますわ。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  歌合(うたあわせ)で、藤原俊忠(ふじわらのとしただ)が詠んだ「人知れぬ 思ひありその 浦風に 波のよるこそ いかまほしけれ」の返歌です。俊忠が、「人知れず思っていることがあるのですよ。有磯海(ありそのうみ/現在の富山湾のこと)の激しい浦風に波が寄せるように、激しい恋心を抱いているのです。夜にあなたを訪れて、この恋心を告げたいものです。」歌合なので、お互い本気ではないと思いますが、この和歌がやりとりされたとき、伊勢は70歳くらい、俊忠は29歳だったそうです。年齢に関係なく、こんなウィットに飛んだやりとりができるなんて素敵ですね。

小倉百人一首_作者タイトルについて  祐子内親王は、後朱雀天皇(ごすざくてんのう)の皇女です。紀伊は、この内親王にお仕えしていた侍女です。その生涯は詳しくわかっておらず、紀伊という呼び名は、紀伊守だった藤原重経(ふじわらのしげつね)が兄だったから、とも夫だったから、ともいわれています。


注1)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

注2)女性は、本名すら伝わることも稀なので、正確な読み方もわからない場合が多いです。混乱を避けるため、女性の名前は一般的に音読みされます。訓読みが浸透している女性のみ訓読みも記すことにします。

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