解説紀貫之(きのつらゆき)

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第35番
紀貫之
(きのつらゆき)

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける


☆ ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける
★ ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににおいける


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 あなたは、さあね、昔のままの心なのでしょうか。わかりませんね。でも、昔なじみのこの里には、昔のままに梅の花の香りが匂っていますね。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  貫之が、長谷寺(はせでら/現在の奈良県桜井市)にお参りに行ったときの宿で詠んだ和歌です。長谷寺は、観音信仰が篤く、多くの都人がお参りしました。『源氏物語』で、源氏の君が探していた恋人の娘である玉鬘(たまかずら)が源氏の君の侍女に見出されたのも長谷寺でした。貫之も何回もお参りをしていて、定宿としていた宿があったのですが、しばらく足が遠のいていたので、宿の主人が「昔どおりに宿はちゃんとありますのに。」と、無沙汰を遠まわしに責めたときに、貫之は、その宿に生えている梅の枝を折り、返した和歌なのだそうです。宿の主人も少し緊張気味だったでしょうけれど、この和歌で、きっと昔どおりに和やかになったのでしょうね。

小倉百人一首_作者タイトルについて  紀貫之は、いまから1100年ほど前のさほど地位の高くない官僚ですが、和歌を詠むのがとても上手で、『万葉集』に並ぶ歌集『古今集』や六歌仙を選びました。第33番の歌人である紀友則(きのとものり)の従兄弟にあたります。


注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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