解説光孝天皇(こうこうてんのう)

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第15番
光孝天皇
(こうこうてんのう)

君がため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ


☆★ きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 あなたに差し上げようと、春の野に出て若菜を摘んでいるわたしの袖に、雪がしきりに降り続けていますよ。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  若菜とは薬草のことです。いまでも1月7日に七草粥を食べる習慣があるでしょう。皇子時代に詠まれた和歌と考えられますが、皇子ご自身が雪の降るなかを若菜を摘みにいかれたのではないでしょう。きっと、若菜に添えてどなたかに贈られた和歌なのでしょう。柔らかい新芽の優しい緑色が一面に広がるなか、真っ白い雪がちらちらと降っています。その景色のなか、烏帽子(えぼし/高貴な男性は、必ず烏帽子か冠を被っていました)の黒と新年らしい若々しい色合いの着物を着た皇子が若菜を摘んでいる様子は、美しい1枚の絵のようではありませんか?

小倉百人一首_作者タイトルについて  光孝天皇は、いまから1150年ほど前の天皇です。55歳で即位されるまで、一皇子として過ごされました。皇子としての生活は保障されていたものの、生活は大貴族などよりも豊かではなかったようで、即位の後もご自身で炊事をされた、との逸話も伝わっています。これは、本当に天皇がそうされたのではなく、皇子時代からのお人柄の優しさがこのようなエピソードを伝えさせたのでしょう。


注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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