解説藤原基俊(ふじわらのもととし)

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第75番
藤原基俊
(ふじわらのもととし)

ちぎりおきし させもが露を いのちにて あはれことしの 秋もいぬめり


☆ ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり
★ ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あわれことしの あきもいぬめり


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 お約束くださった、「わたしを頼りにしなさい」と詠まれた「させも草」におく恵みの露のようなお言葉をいのちのように大切にしてまいりましたのに、ああ、残念なことに今年も秋は過ぎ去ってしまいますよ。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  この和歌は、基俊の息子である僧都光覚(そうずこうかく)が、維摩会(ゆいまえ)という法会の名誉な役である講師(こうじ)に選ばれないことを悲嘆して詠んだものです。藤原氏の最高権力者で、第76番の歌人でもある藤原忠通(ふじわらのただみち)が、以前、清水寺の観音さまにお参りしたときに「なほ頼め しめぢが原の させも草 わが世の中に あらむかぎりは(わたしを頼りにしなさいよ。みなの幸せを願って、大願をたてているのだからね。わたしが生きている間は安心ですよ)」と詠んだのを受けて、忠通に送ったのだそうです。どの時代も子供を思う親の気持ちは切ないですね。

小倉百人一首_作者タイトルについて  藤原基俊は、いまから900年ほど前の貴族です。父親は右大臣で、家柄の良い子息でしたが、傲慢な性格だったとの記録も残っていますが、そのせいか官位は高くなりませんでした。しかし、和歌を詠むのはとても上手だったそうです。


注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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