解説在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)

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第17番
在原業平朝臣
(ありわらのなりひらあそん)

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは


☆ ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みずくくるとは
★ ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 不思議なことが多い、神様がこの世界を治めておられた時代にも、聞いたことがありませんよ。紅葉の名所の竜田川が、紅葉を散らして鮮やかな紅色に、水を「くくり染め」にしているとは。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  「くくり染め」とは布の染め方の一種です。現在の絞り染めと同じものです。この和歌は、業平が本当に竜田川のほとりで詠んだのではなく、皇太子妃藤原高子(ふじわらのこうし/たかいこ)の御殿で行なわれた歌会で、屏風に描かれた竜田川の紅葉を詠ったものです。ただ、「紅葉が紅色で綺麗だなぁ」と詠むのではなく、「神様の時代でも聞いたことがない」、「水をくくり染めにするなんて」というスケールの大きな発想が、詠まれた情景をより面白く色鮮やかに浮かばせていると思いませんか?

小倉百人一首_作者タイトルについて  在原業平は、いまから1350年ほど前の貴族です。平城天皇(へいぜいてんのう)の孫でしたが、苗字を与えられ、皇族ではなくなりました。第16番の歌人である在原行平(ありわらのゆきひら)の異母弟にあたります。とても美男で恋愛上手だったそうで、『伊勢物語』の主人公だと考えられています。また、第35番の歌人である紀貫之(きのつらゆき)が選んだ、六人の優れた歌人『六歌仙』のひとりにも選ばれています。


注1)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

注2)女性は、本名すら伝わることも稀なので、正確な読み方もわからない場合が多いです。混乱を避けるため、女性の名前は一般的に音読みされます。訓読みが浸透している女性のみ訓読みも記すことにします。

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