解説猿丸大夫(さるまるだゆう)

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第5番
猿丸大夫
(さるまるだゆう)

奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき

☆ おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき
★ おくやまに もみじふみわけ なくしかの こえきくときぞ あきはかなしき


小倉百人一首_猿丸大夫(さるまるだゆう) 小倉百人一首_猿丸大夫(さるまるだゆう)の意味  人里離れた山の奥深くで、散って敷きつめられたような紅葉を踏みながら鳴いている鹿の声を聞いたときこそ、秋がひときわもの寂しく感じられるものだなぁ。

小倉百人一首_猿丸大夫(さるまるだゆう)の鑑賞  秋も深まり、山は紅葉の葉もだいぶ落ちました。葉が落ちたことによって、木々の黒っぽい幹や枝が見え、地面は赤や黄色に埋め尽くされています。そんな静かな秋のある一日に、カサッカサッと音がするなか、鹿の鳴く声が、「ケーン」、「ケーン」と澄み渡った空気のなかに、響いてきます。そんな景色が目に浮かぶような和歌です。猿丸大夫は、奥山に入っていたのでしょうか?ひとりで散策をしていたのかもしれませんし、多くの同僚とともに景色を愛でながら管弦の宴に参加していたのかもしれません。ひとりでいるときよりも大勢のなかにいるときの方が、より寂しさを感じることがあると思いますが、猿丸大夫も、ふとそんな気持ちになったのかもしれませんね。

小倉百人一首_作者猿丸大夫(さるまるだゆう)について  猿丸大夫は、その来歴がまったく記録に残っていない、謎の歌人です。猿丸は名前、大夫とは神職のひとつで、特に神楽や奉納舞のような芸能で神様にお仕えする職業なのですが、あまりにも正体不明なので、政変で敗れた皇子の世を忍ぶ名前だとか、没落した皇族や有力政治家だった人物が名前を出せないでいる、などと憶測されてきました。

注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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