解説蝉丸(せみまる)

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第10番
蝉丸
(せみまる)

これやこの 行くも帰るも わかれては 知るも知らぬも あふ坂の関

☆ これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき
★ これやこの いくもかえるも わかれては しるもしらぬも おおさかのせき


小倉百人一首_蝉丸(せみまる) 小倉百人一首_蝉丸(せみまる)の意味  これはまぁまぁ、京の都からはるか東国へ行く人も、東国から都へ帰ってくる人も、ここで別れては出会い、知り合いの人も、まったくお互いを知らない人も、会っては別れていることだ。その名前のとおり「あふさか」(会う坂=逢坂)の関だなぁ。

小倉百人一首_蝉丸(せみまる)の鑑賞  逢坂の関は、京都の周囲に三箇所あった関所のうちのひとつで、現在の京都府と滋賀県の間あたりにありました。蝉丸は、この関所の近くに住んで、人々が往来する様子を眺めていたのでしょうか。それとも、蝉丸自身も関所を行き交ったのでしょうか。蝉丸は、関所の往来になぞらえて、人間の出会いと別れをも詠っているようです。皆さんも、小さい頃、仲良く遊んだお友達となんとなく疎遠になったり、幼稚園や小学校が違って、会わなくなったお友達がいるでしょう。生きていれば、たくさんの新しい出会いがありますが、また多くの別れもあります。皆さんもいまそばにいるお友達や、そして家族を大事に思って、生きてくださいね。

小倉百人一首_作者蝉丸(せみまる)について  蝉丸は、いまから1100年ほど前のひとです。詳しい来歴は伝わっていません。宇多天皇(うだてんのう)の皇子敦実親王(あつざねしんのう)の家来とも、醍醐天皇(だいごてんのう)の皇子ともいわれています。また、琵琶の名人だったそうで、盲目の琵琶法師だったとも、逢坂関(おうさかのせき)の関所にいた乞食ともいわれています。『小倉百人一首』の絵札では、琵琶を持ち、絵によってはお坊さんのようにも見えるので、坊主めくりでは、蝉丸ルールというローカルルールがある地方もあります。

注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

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