解説右近(うこん)

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第38番
右近
(うこん)

忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人のいのちの 惜しくもあるかな


☆ わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの おしくもあるかな
★ わすらるる みをばおもわず ちかいてし ひとのいのちの おしくもあるかな


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 あなたから忘れられる、わたしの身の辛さは気にはしません。それよりも、あんなにも愛を誓ったあなたが、神さまの怒りをかって、命がちぢまりはしないかと、心配になってしまうのです。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  忘れられても愛した相手の身を心配するけなげな和歌ですね。この和歌は、相手を想う右近の切ない気持ちを詠んだ、とも、愛の誓いを破った相手への皮肉、とも解釈することができますが、やはり素直に、たとえ捨てられても愛した相手の身を案じている、と読み取りたいですね。

小倉百人一首_作者タイトルについて  右近は、いまから1100年ほど前の宮廷女官です。当時の女性は、皇族や大貴族の娘でなければ名前は伝わることが少なかったので、右近の本名もわかりません。従五位上右近少将(じゅごいのじょううこんのしょうしょう)という役職に就いていた父親の藤原季縄(ふじわらのすえなわ)から、「右近」と呼ばれていました。醍醐天皇(だいごてんのう)の皇后である藤原穏子(ふじわらのおんし)に仕え、和歌を残しました。


注1)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

注2)女性は、本名すら伝わることも稀なので、正確な読み方もわからない場合が多いです。混乱を避けるため、女性の名前は一般的に音読みされます。訓読みが浸透している女性のみ訓読みも記すことにします。

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