解説中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)

  • Yahoo!ブックマークに登録する
  • はてなブックマークに登録する
  • livedoorクリップに登録する
  • FC2ブックマークに登録する
  • Buzzurlブックマークに登録する
  • del.icio.usブックマークに登録する
  • ニフティクリップに登録する
第16番
中納言行平
(ちゅうなごんゆきひら)

たちわかれ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば いま帰りこむ


☆ たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
★ たちわかれ いなばのやまの みねのおうる まつとしきかば いまかえりこん


小倉百人一首_タイトル 小倉百人一首_タイトルの意味 いま、あなたと別れて因幡国(現在の鳥取県)へ行っても、稲葉山(鳥取県にある山)の峰に生えている松の木の名前のように、あなたがわたしを「待つ」と言ってくださるのを聞いたなら、すぐに帰って来ましょう。

小倉百人一首_タイトルの鑑賞  行平が38歳のとき、因幡守(いなばのかみ)として、因幡国へ下向しました。守はいまでいう県知事のような役職です。和歌を贈った相手は都にいるのですから、遠距離恋愛になってしまうわけです。現在のように電話もメールも無く、馬が最速の交通手段の時代ですから、会いたくてもなかなか会えませんね。そんな事情をわかっていながら、「すぐに帰ってくるからね」と詠んだ行平の恋人への心細い気持ちがひしひしと伝わってはきませんか?

小倉百人一首_作者タイトルについて  中納言行平は、本名を在原行平(ありわらのゆきひら)といいます。いまから1350年ほど前の平安時代の貴族です。平城天皇(へいぜいてんのう)の孫でしたが、苗字を与えられ、皇族ではなくなりました。第17番の歌人である在原業平(ありわらのなりひら)は異母弟にあたります。中納言は職名で、平安時代ではそこそこの高官でした。40歳の頃、須磨(すま/現在の兵庫県神戸市)に流されました。後に赦されましたが、『源氏物語』で光源氏(ひかるげんじ)が須磨へ流されたモデルになったといわれています。


注)☆は旧仮名遣い、★は現代仮名遣いよみです。
旧仮名遣いは、仮名のとおりに発音しないものがあるので連記します。
市販されている百人一首カルタは、☆表記になっていますので、☆と★を見比べながら、読んでみてください。

TOPPAGE  TOP